smileys〜京都と宇治と〜

namiusaです。 ライターをしています。 京都のこと、手作りしたもの、読んだ本… 日々のつれづれを記しています。

嬉しい出会い

6日の関東圏のニュースで、絣職人の葛西とわたしたちいとへんuniverseをご紹介いただいたのですが
そのとき映していただいたオリジナル製品のバッグについて
いくつかお問い合わせを頂戴いたしました。

テレビってすごいなあ……めっちゃ嬉しいです!

そして昨日の7日は、いとへんunivrese工房に初めてのお客様がいらっしゃいました。

手織りの機を搬入したまま年末年始に突入したので、工房は引っ越し直後の状態。
カーペットも電気のカサもまだ何もない状態ですが
製品をゆっくり見ていただきたかったので
来ていただくことにしたんです。

リーダーがあわてて買ってきた中古の石油ストーブをつけて
まだ座布団がないので床の上に段ボールを敷いて座り
家から入れていった水筒のホットコーヒーを紙コップで飲みました。
キャンプみたいで楽しかったです。

お客様も繊維関係のお仕事をされている方で
びっくりするくらいわたしたちと考えが近く
ロック好き、歴史好きなところも共通しており
仕事以外にも話が弾みました。

うちはリーダーが元グラフィックデザイナー
わたしが元広告ディレクター、現在広告コピーも書くライターですが
なんとお客様は元広告営業をしておられたとか。
同類、ってやつですね。
3人で「起業できちゃいますねえ…」
と盛りあがりました。

結局珈琲1杯で3時間おしゃべり(笑)(笑)(笑)
よい出会いで嬉しかったです。
一緒に楽しい挑戦ができるといいなあ。
今年の展開も楽しみになってきました。 

年明けそうそう製品の注文は入るは
工房立ち上げて初めてのお客様と意気投合するはで
いとへんuniverseの幸先、とてもいい感じです!

そうそう。
わたしたちの工房には二畳の小さな部屋があるのですが
そこに横長の板をわたしてカウンターデスクをつくってもらうことになりました。
皆で使う机で、わたしもそこで原稿を書きます。

わたしたちの工房は
以前は活け込み専門のお花屋さんが借りていたようで
(なんと見つけ出しました、フフフ)
その方のブログを読んでると「温室を作った」と書いてありました。
たぶん、カウンターデスクを置いてもらう部屋が、温室だったのではないかと推測しています。

そうだったらいいなー、いやたぶんそのはず。
南向き、三面が窓で一番明るい部屋だから。 
植物好きのわたしにとり、温室だったところで仕事ができるのは
何とも嬉しい限りです。
なのでジワジワと植物を増やしていき、あの部屋を温室みたいにできたらいいなと、虎視眈々と狙っております。
皆でシェアするから自分の自由にはできないのですが……。 

こんなふうに書くとものすごく素敵っぽいけど
それはわたしの妄想力のなせる技で(笑)
ホントーにふつうの小さな古い家の
びっくりするくらい小さなスペースなんですけどね。

というわけで、デスクができるのを楽しみに
引き続き、自宅でひとりブラック企業をがんばります。
 


なんとか脱出

毎日書く、と宣言しつつ
5日は何もできませんでした。
風邪が悪化し咳がひどく、熱もあがったりさがったり。
肩こりから首が回らなくなり痛みがでてきました。
くわえて胃腸からくる背中の痛み。

それでも何とか提出せねばと頑張って書いた原稿で
厳しい編集者さんに駄目だしをくらいました。 
「忙しいのに手直しに時間を取られてたいへん迷惑である。もっと完成度高い原稿を出すように」
という主旨のメールがくる。
ごもっともです……(涙)すみません。 

それまでも体調が悪いなか頑張ってきてて
何とか原稿だけは好評だったので、ずいぶん凹みました。
今回も自分では合格だと思って提出してますしね……
そしてあまりのショックから
すべてを放棄して一旦、寝ることにしました(笑)

それでも首は痛い、頭痛はする、関節はダルい、咳はとまらない。
でも、神経は冴えて寝られない
途中で咳き込みすぎて、カラえずきした頃がしんどさマックス。
なんかもう泣きたい気持ちになりました。

声に出したら楽になるんじゃないかと
布団のなかで「うーん、うーん、うーーん」と結構大きな声で唸ってみましたら、ずいぶん楽になりました。 

翌日ライター仲間のあんことかおりんにチャットで愚痴ったところ
「休養が必要やと思う。体と精神と脳は全部つながっているし、休んで風邪も治したら前みたいに書けるようになるよ」
と慰めてくれました。
キャリアも仕事量も大センパイの友人がそう言ってくれて
ずいぶん救われました。
友よ……!!!(涙)
本当に2人がいてくれて、ありがたいです。
 
確かに、夏からずっと追われ続けているなあ。
リセットできてない。
そりゃ免疫もおちるわ。

でも休めないんですけどね……スケジュール的に。
ためこんだわたしが悪いのです。

というわけで、色んなものをふり絞ってなんとか次の原稿に着手。
編集者さんが「詰め込みすぎて流れが悪い」とアドバイスをくれたので、焦点をしぼってディテールをていねいに書きました。

すると、やっとリズムが戻って来た感じで
やりながら「あ……やっとスランプ抜けたかな……?」という感触に。
そして、書き終えた頃には、なんと咳もマシになり、頭もクリアになって、随分元気になっておりました!

提出した原稿は無事オッケー。  
なんとか合格したようです。
はーーーー。やれやれ。
抜けたーーー、もう大丈夫のはずだ。

いとへんの活動がどんなに好調で
仲間からたくさん元気がもらえたとしても
やっぱりそれだけでは駄目なんだなぁ。
今回のことで
良い原稿を書くことでしか、わたしは救われない……
ということがよく分かりました。
 
そのためにはやはり、体と心の健康が大事!
今年は、毎日書くことのほかに
体調を整えること、体を鍛えることも
頑張っていこうと思います。

あけましておめでとうございます

明けましておめでとうございます。

長いことブログを休んでしまいました……
その間何をしていたかといいますと、あまり記憶がございません。
めっちゃめちゃ忙しかったのだけは事実です。

いくつかの取材記事や広告のコピーを書きました。
過去2年取り組んでいて、今年がラストイヤーの大学案内は
仕事量を減らしてもらって引き続き頑張っています。

が、かなり情けない状況です。

年内に9名の学生取材は終わり
全部原稿を出し終えていないといけないのに関わらず 
まだ3人しか納めておらず(!)
お正月休みにせめて4人は仕上げて
1月4日に出すと約束していたのですが
5日に2名分を出すのがやっと、というていたらく。

しかも年末28日に4日出しの広告仕事を
メインクライアント様から依頼されてしまいました。
ええ、もちろんやりましたとも! 

11月くらいからなんだか体調がいまひとつで
過去2年のようなパワーが出ないというのが一番の理由でしょうか。
加えてクリスマスからずっと風邪っぴきで、少し無理をすると熱が出たり、寝込んだり。

ふりしぼって書く原稿のクオリティは何とかキープできていて
取材先やクライアントには喜んでいただいてます。
これがせめてもの救いという感じです。

でも前ほどはたくさんこなせない。
このままでは本当に仕事ができなくなってしまうのでは……
と、かなり焦っています。

ずいぶん追いつめられて
31日も1日もテープを起こしたり原稿を書いたりしました。
3日と4日も仕事しています。

こう書くと忙しい自慢、あるいは愚痴みたいですけど
実は違っていて
思ったほど進まなくても
毎日コツコツと書けている自分にほっとしているのです。
1文字も原稿を書けないで終わる日もけっこうあったので…

この調子で毎日書くリズムをつけてゆこう。
そう今年は「必ず毎日書く」。
これが年始の決意です。


もうここ最近のブログは仕事のことばかりですねえ…。
ですが、今日はもうひとつ、大きな報告をしたいと思います。

今年の2月から西陣織の職人さんたちと始めた活動
「いとへんuniverse」がすごいことになってきました。

初めのうちは染色ワークショップをしたり
meetingという交流会イベントを開催したり
オリジナル布を作ったりしていたのですが……
夏からクッキリと何かが変わり
わたしたちのチームに
強力な追い風が吹き出しました。

まず最初に目覚めてしまったのは
何を隠そうわたしかも知れません。

「いとへんuniverse」ははじめ
織師のリーダーと西陣絣職人のいくちゃんとわたしの3人で結成しました。

絣とは先染の糸を手でずらしたり組み替えたりして模様を生み出す技法で、西陣織のなかにも絣があり「西陣絣」といいます。
西陣の絣は他産地の絣とはまた趣が違い、精緻でカラフル。とても華やかです。
でも、ご存知無いかたがほとんどでしょう。
今や消滅の危機にさらされている技術ですから。

昭和の最盛期には西陣に130軒あったという西陣絣屋さんは
現在7軒しかなく、30代はいくちゃんただひとり。
あとの職人さんは60代以上、80代が2人という状況なんです。 
織師のリーダーの実家も絣屋さんで一時期は家業を手伝っていましたが、今は別の会社につとめて着物や帯をつくっており、絣屋は継いでいません。

つまり、西陣絣の若手職人は、現状いとへんuniverseのいくちゃんただひとり。
父上から絣の技を継承したリーダーをカウントしても、西陣絣ができる若手はこの二人きりです。
 わたしはその二人と「いとへんuniverse」を結成していたわけです。

「うわ〜〜〜。これ、わたしたちが頑張るしかないやんか!
 じゃないと、この技術が世の中から消えてしまう!!」
と、いうことに気づいたのが6月くらいでしょうか。

この技術を継承するには
絣の良さを知ってもらい、素敵な布をたくさんつくり、多くの方に手渡していくしかありません。
「いとへんuniverse」は手織物の良さを伝えるべく活動をはじめましたが
同じくらい西陣絣を伝えることも頑張らなくてはなりません。
そしてそれがわたしの使命なんだな、とハッキリ自覚するようになりました。 

すると次は夏に、いくちゃんが『ガイアの夜明け』というテレビ番組に密着取材されることになりました。
京都試作センターが伝統工芸を支える活動をしており
その一例としていくちゃんともう一人の若手職人を追いかけることになったのです。

さらに秋のはじめにリーダーが
「クラウドファンディングに挑戦するぞ!」
と宣言。

西陣絣を次世代につなぐためには、まずたくさん製品をつくらねばなりません。
そのためには工房を立ち上げて手機の数を増やしたい。
機械織りで大量に製品をつくりたい。
そのための資金をクラウドファンディングで調達し、リターン製品をつくろうというのです。いわば先に注文と代金を集め、製品をつくるようなものです。

クラウドファンディングとはネット上で小額の出資者をつのるもので、目標額を達成できれば支援が受けられます。
そのためには、どれだけ沢山の方に知ってもらうかが勝負です。
となれば11月放映の『ガイアの夜明け』は千載一遇のチャンス。
タイミングを合わせて始めるぞ!
となりまして……、秋からはその準備に奔走しました。

リターン製品を考えて、友人のデザイナーさんや作家さんに試作を依頼。
リーダーがカメラマンの卵君を見つけてスカウト。
そのカメラマン君がモデルさんの卵を連れてきてくれて
製品のモデル撮影をしました。 
 
リーダーとわたしは、仕事が終わってからファミレスやファーストフード店で延々会議をして、リターンの価格を決めたり、写真を選んだり。
 
クラウドファンディングの本文で主旨を伝え、支援をお願いする原稿はわたしが考えて書き
元グラフィックデザイナーのリーダーが図や写真を制作。
一方、いくちゃんは長期にわたる撮影対応と
ホテルのギャラリーに納めさせていただくことになった製品づくりに奔走。

そんなこんなしているうちに
絣に魅力を感じてくれた20代の女の子や
何か手伝いたい!という仲間が増えてきて
グラフィックデザインをしてくれたり、広報を手伝ってくれたり、ファッション写真を撮ってくれたりするようになりまして……
年末になってみると
「いとへんuniverse」メンバーは7名に増えておりました。

そして、多くの方にご支援をいただいて
クラウドファンディングは目標金額を10日ほどで達成
そのまま期日を延長し172%達成で終了しました。

10日後に達成できた段階で工房の物件を探して契約し
年末の12月27日には手機4台を搬入しました。
年明けからは、工房をベースにリターン製品づくりが本格的に始まります。

そしてわたしも工房をシェアさせてもらい
みんなが染めたり織ったりするかたわらで
原稿書きをすることになりました。

フリーランスになって14年
ついに事務所を持つことになりました。
 
実は春先にみんなで「工房借りてシェアしたいねー」
なんて妄想話をしてたのですが
実行力の固まりのようなリーダーと
絣の女神様に守れているいくちゃんのおかげで
ほんとに実現してしまいました……ビックリです。

でも、これはスタートに過ぎません。
むしろ、支援してくださった方のことを思うと
しっかり活動をしていかねば、と
責任の重さに胸が苦しくなるくらいです。

そして、今年はいよいよ、自分のことをちゃんとやらねば
と思っています。
ここ2年実現できていない自分の目標を
しっかり果たしてカタをつけたい。

クラウドファンディングの正確上
FBで細かに発信しなければならないのもあって
一生懸命発信しているうちに
皆さんに「充実している」
と言ってもらえるようになりました。
確かに「いとへんuniverse」の活動を外から見れば 
そう見えるかも知れません。

でもわたしの中には焦りしかないのです。
みんなとのことは上手くいったけれど
元々やろうとしていたこと
自分がやるべきことは何もできていません。

焦りで胸が焼けて苦しくて
情けなくて涙が出ます。
この焦燥感からつまらない発言をして
ライター友達から叱られてしまいました。

とっととやらないわたしが悪いのです。
ホントに頭を掻きむしりたいくらい焦っているのに
目の前の仕事の原稿さえ書けてないという……
なんなんだ、いったい。
こんなに駄目なヤツだったろうか、わたしは。

月に向かって吠えたいよ。
できることなら生まれ変わりたい。

頑張ります。
そのためにはまず、大学案内を終わらせねばーーー。
頑張ります。
 

ご無沙汰しております(涙)

またもやブログがガッツリ空いてしまいました。

今日まで何をやってたかといいますと……
はい、案の定、ひたすら仕事でございました。

聞き書きを続けている陶芸家の先生の本は
9月の中旬頃にやっとゴールして
わたしの分担は一応終了。
でも、あと50ページ増やさないと書籍化には難しいということがハッキリしてきて、先生のご準備が整いしだい追加取材をすることになりました。

あと50ページ……
今までのペースからいうと
年内いっぱいかかりそうです……(遠い目)……。

そして10月に入り
毎年あまりのキツさに「一人ブラック企業」を開店する
大学案内の仕事も始まりました。

今年は夏頃にクライアントと交渉して
分担を減らしてもらいました。
そのときはここまで書籍をひっぱるとは思っていなかったのですが
結果オーライという感じでしょうか。
良かった……とうてい書籍と大学案内の両立は無理だったわ……(涙)

が、しかし
西陣織の職人さんたちと活動している
「いとへんuniverse」が忙しくなってきており
年内にひとつのクライマックスを迎える勢いなので……
結局去年よりもハードになるかも知れないです。
ははは。

この3柱以外に、レギュラーの広告仕事と
新たに引き受けてしまったウェブサイトの仕事と
えーと、えーーと、えーーーと……

とにかくコツコツとひとつずつ形にしてゆかねばなりません。
「終わらない仕事はない」を合い言葉に頑張りますー。

そんななか、この土日は実家族とダンナとで高知に旅行してきました。
1泊2日の弾丸ツアーです。



秋に訪れるのは初めてですが
とても暖かくて、さすが南国な感じでした。
珍しく弟も参戦したのですが、弟と旅行するの30年ぶりくらいかも!

朝市で大きな柿や栗を買ってご満悦です。
そしてふと『さるかに合戦』を思い出しました。
お話に柿も栗もでてきますよね?
あの物語の季節は秋だったのですねえ。


剽窃とアレンジのあいだ

オリンピックのロゴの話、本当にイヤです。

パクリかパクリでないか、真偽のほどはともかく
大勢でアラを探して
安全圏から個人を総タタキして吊るし上げている
今の状況がすごくイヤです。

なので個人攻撃はしません。
でも、今回のことで色々考えさせられて思ったことを
どうしても書きたくなりました。

テーマは「アレンジ」について。

あのデザイナーさんがパクったパクってないか真偽はさておき
友人と議論をしていてモノ作りにおける
「アレンジ」「リスペクト」「サンプリング」
の話になりました。

東京オリンピックのエンブレムが
最初、ベルギーのデザイナーに訴えられたときは
「まさかオリンピックのエンブレムを簡単に他所からパクるなんて
 普通ありえんやろ。
 それにしては似ているけれども。
 偶然とはいえあんなに似るものなんかねえ……」

という感じで思っていて
別のグラフィックデザイナーの友人に質問をぶつけたところ
「シンプルな書体とデザインだから、偶然似たものができてしまう 可能性は充分ある」
と教えてもらいました。 

そしてその後いろんな事実が発覚して
サントリーはアウトだけれども
空港の写真は内部資料用だからまあ勘弁してあげてよ
とかまあ、いろいろ思うところはあったわけですが
「天下のオリンピックのエンブレムをパクるなんて、そんな馬鹿な こと誰がするんだよ?」
という気持ちでおりましたし、それは今も変わりません。
本人がどんな人なのかも知らないし、仕事ぶりも見てないのに何も言えないでしょう、ネットって怖いなあ……と。

でも……
最初に提出されたという応募作品と元ネタといわれているチヒョルト展のタイポグラフィーが並んだときに
わたしは「ああ、これをアレンジしはってんな」と思ってしまったのです。
あくまでご本人は違うと言っておられるので、わたしの感想にすぎませんが。

わたしが一番モヤモヤしたのは、自分のことでした。
「どうしてそう思ってしまったんだろう」
ということにです。
話題のデザイナーさんがパクったかパクってないかはどうでもいい。アレンジや影響を受けることとパクリの境目ってどこにあるの、というのもあるし、簡単に答えなんて出ませんから。

それを友人と議論していて、やっと自分で理解ができました。

原因は、元ネタだといわれているチヒョルト展のタイポグラフィーの圧倒的な美しさでした。

グラフィックでも工業製品でも何でもそうだけど
バランスというのは本当に大切で
一本の線、一個の丸、空間、背景、全体のライン
これらが絶妙に配置されたときに、美しく力のあるものが生まれるのだと思います。

だからデザイナーは、文字と文字をどれだけ詰めるかでさえ、ミリ単位で苦心を重ねて一番美しい場所を探す。
逆にいうと一ミリでもずれたら、ベストの形には辿り着けない可能性もあるのです。

かのブルーナさんも、ミッフィーの目を描くときは
本当に魂をこめて全力で描き入れるらしい。
(手
きなので一発勝負なのです)
少しでもずれたら、ミッフィーはミッフィーに見えなくなってしまうでしょう。
デザインがシンプルなものほど、繊細で微妙なバランスのうえに奇跡のように完成している。ゆえに、美しく力がある。

だから結局シンプルなものほど
「苦心を重ねて最髙の場所を見つけた結果が人とすごく似てしまう」
というのはあり得ると思うのです。
だってそのバランスが一番美しい「唯一の正解」の位置なのだから。
友人のいうとおり、ものすごく低い確率だけど、ゼロじゃない。

でも、アレンジというのは、その「唯一の正解」を真似るわけですから、どうしても元ネタを変えないといけない。
すると「正解」からズレてしまわざるをえないので、どうしてもオリジナルの作品より劣化する。

そういうことなんだろうなあ……。
アレンジではなくしっかり考えて作ってたとしたら
もっと違うものが生まれたんじゃないかな…と、思ってしまったのです。
 
ずっと憧れていて影響を受ける、とか。
アイデアの骨子を真似て別モノをつくるとかは
全然いいのです。
この世の中に完全なオリジナルなど存在してないし
誰だって何かしらの影響を受けているのだから。

自分なりに色々苦心したら、それが痕跡となって
ちゃんとその人なりのオリジナルになると思う。

アレンジやサンプリングも否定しません。
ヒップホップという音楽もサンプリングの塊だけど
それを超えてちゃんと二次制作になっている。

ようはモノ作りの姿勢の問題なのかも知れません。
出来上がったモノの格好良さだけを
上手にいただいてアレンジするというのは
結局、オリジナルの劣化にしかならないと思います。

それなりに時間もかかってるし、自分なりに頑張ってるはずだし。
なのに結果、誰かの二番煎じ、しかもそれよりレベル下って
そんなの何が楽しいだろうねえ、と思ってしまうのですが……。

長く広告業界に片足をつっこみ
プロアマ問わずまわりに作家が大勢いて
自分も創作の仕事をしていると
「剽窃問題」というのは常にかたわらで勃発しているものです。
あんな偉い国家レベルのデザイナーさんの話じゃなくてもゴロゴロある話です。

原稿書きでは「リライト問題」というのがあり
参考にした文章のリライトがヘタくそだったりすると
剽窃問題になったりするのです。
わたしも一度本屋で立ち読みしたお店の紹介文が
どう考えても昔わたしが書いたものがちょっとだけ変えてある文章でずいぶん居心地の悪い気持になりました。
「もうちょっと上手にやってくれたらいいのに……」
と思ったっけ。

翻っていえば、自分も資料書きをするとき、同じミスをしないようにしなければならないのです。

自戒を込めて。
ちゃんと真摯にモノ作りをしよう。
苦しんで苦しんで、ベストを尽くそう。

そう思いました。

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