smileys〜京都と宇治と〜

namiusaです。 ライターをしています。 京都のこと、手作りしたもの、読んだ本… 日々のつれづれを記しています。

2015年08月

電通鬼十則

わたしが仕事に圧迫されているのを見て
友達のライターかおりんが「電通鬼十則」を送ってくれました。

1.仕事は自ら創るべきで、与えられるべきではない。
とか
2.大きな仕事と取組め、小さな仕事は己を小さくする。
とかの、とてもアツイ「ビジネスの心得」が10項目並んでいるものです。
実はこれ、1951年に当時の電通の社長によってつくられたそうです。なんと64年前!

そしてかおりんは、わたしに「4番と5番を贈ります!」
と言ってくれました。

4.難しい仕事を狙え。そして成し遂げるところに進歩がある。
5.取り組んだら離すな。殺されても離すな。目的を完遂するまでは……。
アツイ(笑)
殺されても離すな、ところで爆笑してしまいました。
あはは。
かおりん、ありがとう♡
もちろん完遂しますよー。そしたら進歩だね。

それにしても「電通鬼十則」懐かしいです。
わたしはこれを新卒で入った広告代理店の営業時代に、当時の課長から教えてもらいました。そして、朝礼で課の人間全員でどれか一則を読み上げる、というのを毎朝やっていました。
懐かしい〜。

入った会社はベンチャーで、社長をはじめとする管理職も若い人ばかり。課長は27歳の文学青年でした。
わたしがその会社に入ろうと思った大きな理由も、実はその課長にありました。いろいろ就職活動をしたなかで、一緒に働きたいと思った社会人は、実はその課長だけだったのです。
つまり、相当に「憧れの人」でした。

何故わたしがその課長に憧れたのかは、今になってよく分かります。わたしも課長も同じタイプの人間だったから。広告会社につとめて営業をしてはいるけど、本当にやりたいのは文章を書くこと、だったからです。
課長は家族を養うために薄給の出版社から引き抜かれて広告を売っていて、わたしはコピーを勉強したかったのに営業職に回されていた、という状態でした。

課長はわたしより先に会社を辞めて、編集プロダクションを立ち上げました。いまも、編集者やライターとして活躍されており、何冊も著作を出版されています。
京都の本屋さんでときどき課長の著作を見つけると「頑張ってはるんやなあ、わたしも頑張らないと!」と、思います。

ライター志望なのに広告会社に入ってしまって、遠回りしたとも思いますが、でも自分の直感というか人を見る目というのは、ちゃんとぶれていないことに驚きます。

わたしは広告代理店の人になりたいんじゃなくて
課長みたいな大人になりたかった。
お手本となる人をちゃんと見抜いてもいたんだな……
と、そんなふうに思います。

ちなみにその会社で次の年に入ってきて一番仲良しだった後輩も
今東京でライターとして活躍しています。
ふふふ。
広告代理店なのにねえ。面白いなあ……。

何だか色々なことを思い出しました。
もう長いことお会いしてないけどお元気かなあ。
わたしはちゃんと課長を追いかけているかな?

すくなくともあのころの自分が思い描いていたような仕事は少しずつできるようになってきた。
夢みていた理想まで、あと少しなんだと思う。
あとほんの少しのジャンプと、今まで以上に努力すること。
駆けていくこと。

電通鬼十則に元気をもらい、自分の原点を見つめなせてもらえるとは〜
かおりん、いろんな意味でありがとう!



 

秋色アジサイ

進捗が鬼ほど遅れている書籍の原稿を抱えたまま
取材ウイークに突入しました。

帰ってから仕事を……と毎日思いますが
取材から帰ると疲労困憊で、ダウン。
追いつめられてる書籍の仕事は何もできないまま
一文字も進みません(涙)

しかも、ここ一週間くらいやたら眠いのです。
原稿を書いてても寝落ちするし
推敲してても途中で意識が遠のく。
気分を変えてカフェで構成を考えてても眠くなって
まったく頭が働きません。

わたしは感覚的に文章を書く右脳タイプなので 
書いていてノッてくると
自分が意識の塊になって
感じたことや思いが自然に言葉になってあふれてきます。
書いている文章のなかに自分がまるごと埋没して 
身体と心が一体になって作業する感じ。
なので、まあ書きながら気が遠くなることはわからんでもない。

が、しかし、推敲のときは
他人の目で、客観的に冷静に読んで直していくので
かなり頭がクリアな状態です。
このときに途中で眠くなる、なんてことはかつてありませんでした。

オソロシイ……ショックだ……
もっとできる子やと思ってたのに……(涙)
年齢的に体力が落ちて、集中力も頭の回転も衰えているのを
しみじみ実感しております。

しかしよくよく考えてみたら
わたしは未知の世界に挑戦しているのです。

いつもの雑誌原稿だと1本が600〜2000字程度のところ
今書いてるのは6000〜12000字。

結局、わたしは長いライター人生のなかで
小説でいうと短編の訓練しかしてこなかった。
そういうことなんだなあ……としみじみしております。
つまり人生ではじめて長編を書くことに挑戦させてもらっているわけで、実はとてもありがたい話なのです。

村上春樹は長編を書くためにマラソンをしているということだけど
ものすごく頷けるなあ……と実感しています。
『1Q84
とか、分厚いうえに3巻分ですものねえ……
いったい何ページ書いてるんだろ。

長編は毎日コツコツと同じテンションで最髙のパフォーマンスを出し続ける必要がある。きっと、アスリート並みのトレーニングがいるのだろうなあ。

わたしみたいに毎日毎日振り絞るように全力疾走してたら
そりゃ途中で息切れするわなーーー
と猛反省。
仕事のために生活を変えていかねばならんなあ…と
実感しているところです。

長年やってても、挑戦することってたくさんあるなあ。
最初できなかったことも、数年たったらできるようになっているので
この困難を超えて続けていけば、わたしもいつか長編を書けるヒトになるだろう。
いやむしろ、書けるヒトになりたいし、なるための第一歩なんだと思います。

しかしストレスがたまりすぎて
鼻の横に巨大な吹き出物までできてしまいました。
2つ並んでいるので、めちゃめちゃ巨大
真っ赤に晴れてジンジンしています。
こんなオバはんで吹き出物つくってるヒトおらんし……(涙)
ううううう。
かなりボロボロです。

そんななか一昨日は家から片道2時間半かけて
ドライとプリザーブドフラワーをつくっている会社に取材に行ってきました。
最後に材料となるアジサイの畑に連れていってもらい
一輪いただいてしまいました。
6月に咲いたものを、今まで熟成させた秋色アジサイです。

IMG_0495


昨日の深夜にはカメラマンさんから
お花だらけの写真があがってきました。
これからこの素敵な写真で見開きページをレイアウトをして
原稿を書いて入稿します。
どの写真をどんなふうに配置しようかなー
どんな文章で紹介しようかなーー
ふふふー。
(ちょっとテンションあがってきました)

書籍のことがあるので
スケジュールがきつくて精神的には圧迫されますが
アジサイと取材の写真で元気になりました。
そして、考えてみれば幸せな悩みだよなぁ……としみじみ。

書籍は陶芸関係のことだし 
雑誌は植物や京都のことだし個人活動では西陣織や染織のことを書いています。一般企業の仕事もあるものの、仕事の中心が好きな分野に収斂されつつあります。
いい感じだ〜〜
このままこの路線で突っ走ろう!

 

ずっと追いつめられています

8日の時点で追いつめられていた仕事に
その後ずっと追いつめられています(涙)

お盆はもちろん仕事。
14日だけお休みして、昼間はネイルをつけかえに行き(一ケ月以上行けなくて爪が折れそうだったので…)、夜は同窓会に顔を出しました。ホントは帰宅してから原稿やろうと思ったけど、寝てしまったので、結果的に休んだ感じです。
あとは12日の夜に実家に届けものに行き、夕飯を食べてきたくらい。
それ以外は、8日からずっとパソコンにかじりついて原稿を書いています。

9連休のダンナはほぼ放ったらかし
ダンナの実家への帰省も勘弁してもらいました。

だけど…それでも……進まないのです。ううう。
人間、そんなにずっと集中できるもんでもないんやなあ、としみじみ。
己の力を過信していたというか
どんなに大変か理解できてなかったというか
ほんまに情けない話です。

10日までに13章終わってるはずが
16日の段階でやっと8章まで完成。
予定の3倍近く時間がかかっている……!!!!
情けないー。
今で104ページ書きました……
できあがった原稿の束が増えることだけが楽しみです。
てか、分厚い本を書く人ってホントにすごいわ……
村上春樹も宮部みゆきもすごすぎる……!!


そして今週は「もうさすがに終わってるだろう」と
うっかり引き受けた仕事が3本、取材に行かねばなりません……うう断りゃ良かったよ……
しかもその次の週にはお客さんが泊まりにくるので
地獄のようにひっくり返った家を片付けなければならない
一体いつ……??? どうやって……???

ほんまに大大大、大ピンチです。
というわけで、愚痴にしかならない近況報告を切り上げて
原稿書きに戻ります(涙) 
はーーー。

追いつめられています

追いつめられています……
書いても書いても仕事が減らず
追われ続けて3週間が過ぎようとしています。
パソコンクラッシュも、いまや遠い昔に起きた事件のようです。

あかん。ぜんぜん進まへん……
自分のヨミの甘さに頭を抱えております。
情けない……もうちょっと根性あるし
できる子ぉやったはずねんけどぉ……(遠い眼)……。

ベランダから眺める景色だけが唯一のリフレッシュ。
昨日は美しい空を見ることができました。

7空


この週末はもちろん、来週も仕事。
いくらなんでもお盆までに終わると思ってたけど
このままモタモタしてたらお盆も仕事になりそうです。

さらに
さすがに16日くらには一応のメドがつくハズだーー!
と希望を胸に心を奮い立たせていたのに
別件で18日に取材が入ってしまいました……

ものすごく好きなジャンルの仕事だったので断る勇気がでず
「17日か18日にしか行けないんです、すみません」
って言ってみたら、18日にしっかり段取りしてくださいました。
はは、はは、ははは。

はーーー(やっぱり断るべきだったろうか……)。

そんななか、今日は西陣織の職人さんたちと活動している
「いとへんuniverse」の打ち合わせに出かけてきました。
今週唯一のおでかけです。
ガッツリ仕事の打ち合わせなんですが
久々に外に出れて、仲間に会えてリフレッシュできました(涙)

しかも道中は琵琶湖の花火大会に向かう
可愛い浴衣をきた女の子たちがいっぱいいて
眼の保養にもなりました。

夏だなー。
今年の夏もひたすら働いて終わるのか……

また10月からきつ〜い大学案内の3年目が始まるので
せめて9月は少しはのんびりしたいなあ……と思っています。


トラブル発生

いま、とある先生の本を聞き書き作業しております。
これがけっこう大変で……

一度だけ実用書を書いたことはありますが
ミッチリ読み物を1冊やるのは初めて。
時間もなく超急ぎで進めているのですが
いやはや……そう簡単にはいかないものですねえ(涙)

まず思ったより集中力が続かず、目論み通りには進みません。
さらに、なんだかんだと別の仕事が入ります。
新しい仕事はすべて断ったり(こういうときにかぎってじゃんじゃん依頼がきます)
「お盆明けじゃないと無理なんですぅ〜(涙)」
とやりたい仕事でずらしてもらえそうなものは
お願いしてみてるのですが 
もともと持っているレギュラー仕事はそうもいかず、合間合間に差し込まねばなりません。

もちろん昼も夜も、土日も仕事
たんまに仕事関係の人と打ち合わせを兼ねた夜ゴハンを食べる以外ずっと原稿書き
とにかくひたすら黙々とやっております。

そんななか、何と事件はおきました。

先週の月曜日の早朝、パソコンがクラッシュ〜!!

雷が落ちたかのような感じでモニター画面が大きな音でバチンとはじけ
あとはうんともすんとも動かなくなってしまいました。
ひえええーーー。
バックアップ、取っておりませんでした……(涙)

数日かけて音源からおこしたインタビューのテキストも
そのもともとの音源も
原稿の下書きも
他の仕事のために書いてた文章も
取材で撮り貯めた写真や
ダウンロードで購入した編み図やなんかやんやも
すべてオジャンか……!?
という大ピンチに!!

不思議と動揺はしませんでした。
ちょうど抱えている仕事も、ラッキーにも進行中の書籍だけのタイミング。
ものすごく冷静に、すべて失ったら今の仕事がどこまでダメージを受けるかを必死に考えていました。
幸いにも聞き書きした内容は8割はプリントアウトしているので
見ながら原稿は書ける。
問題は残りの2割です。
先週一週間の作業がオジャンですが
テープおこししてすぐなので記憶で何とかできるかも知れない…
記憶も音源も完全に失ってしまった部分は
先生に謝って再取材しかない。

一番惜しいのは、個人活動で書いて、自分で気に入っていた原稿です。
ウェブ上で発表するなど、さっさと形にしなかったので自業自得です。

とにかく朝9時まで待ってAppleに電話。
担当のお姉さんが申し訳なさそうにいうには
「マシンが古すぎてサポートが終わっています」
とのこと。
 
2008年製のパソコンだからまだ7年しか経ってないのに
マシンが古過ぎて……と言われてしまい焦る。
そうか、もう古いのか。
いったいMacの消費期限ってどれくらいなんだ。
パソコンって電化製品より命の短い消耗品だったのだなあ……
などと思いつつ
「最悪本体はあきらめるからデータだけは何とか救って〜!!!」
と、ネットで検索して見つけた大阪の専門業者さんに連絡。

いやあ……その担当者の方が……素晴らしい方でした。
地獄に仏とはまさにこのこと(涙)

的確に指示をくれて相談にも乗ってくださいました。
京都店なら持ち込んでその日のうちに対応できると
言ってもらったのですが(素晴らしい!!!)

故障したのは20インチもあるデカイiMacで
車も運転できないしタクシーで運ばないとなりません。
正直その時間さえ惜しい。

もう一台モバイル用に買ったMacBookAirがあり
少しだけテキストデータが残っていたので
サブ機でできる作業を続けることにして
故障したほうのiMacは大阪の本店に宅急便で送って
電話のお兄さんに見てもらうことにしました。

そしたら何と、部品も奇跡的に残っていて修理可能とのこと〜(涙)
(古い&輸入品で、部品が無い可能性が高かったのです)
ハードディスクも相当オンボロらしく
OSもあわなくなってきているし
どちらにしろ半年か1年先くらいに
新しいのを買わねばなりません。
しかし今すべてのマシンを新しくしていまうと
せっかく救出したメイン機のデータが
バージョンがあわなくなって読み取れなくなる可能性がでてくるので
当座は修理して使いながら
サブ機Macの新しいOSの元に、じょじょに移行していくことにしました。

というわけでデータのバックアップもしてもらって
外付けハードディスクと共に送り返してもらいました。
2日後の水曜朝9時にはご帰還……
問題なく元気に復活〜
心なしかモニターがピカピカになって帰ってきた気がします……
(絶対、すごくいいクリーナーで拭いてくれたと思う 笑)

素晴らしい!!
もう業者さん、神ッス!!
ありがとうございました!!!
本当に頼もしかった〜。

しかし、メイン機が留守の間に
サブ機を使うために準備が必要となり
ワードを使おうにも外付けDVDリーダーがないため
ソフトがインストールできない(まだやってなかった 涙)
プリンタつなごうと思ったら、ドライバがエプソンから落とせず
マックのネットショップを探しまくるハメに……
というわけで、作業はやっぱり滞りました。
ガックシ。

いや、そもそも普段からバックアップ取ってなかった私が悪い。
サブ機の環境を整えていなかった私が悪い。
そういうことですね。

昔の
Macに比べたら随分お利口さんになって
フリーズしたりすることもないので
バックアップの対策をウッカリしておりました。
いやしかし、もともと、Macってすぐ壊れるんやったな
と思い出した次第。
20代の頃は作業中突然マックがフリーズして
1日かけた作業がパーに……というのもしょっちゅうでしたっけ。
そう、だからこそ、わたし今回も落ち着いていたのよね〜
慣れてんのよね。

考えてみれば、かれこれ20ン年
わたしの仕事人生はMacとともにあるのです……
歴代の職場はすべてMacだったし
自分の仕事用のパソコンも歴代すべてMac
ウインドウズは正直、使い方が全く分からないのです(涙)

My life with Apple やん……
これはちょっとわたし、自覚してなかったけど、このまま死ぬまで
Appleとともに生きる可能性があるやんか……
もうちょっと前向きに、この信用ならない相棒とうまく付き合っていかねばならないのだなあ……
もうちょっとちゃんと勉強しよう……
と改めて思いました。

やれやれ。

とにかく最小限の被害で済んでラッキーでした、と思っておきます。

修理代は痛かったけど、また稼げばいい。
でも失ったデータと信用は取り戻せないのだ。
業者のお兄さん、ホントにホントにありがとう〜(涙)






 
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