学生時代からお裁縫が苦手で
ミシンと針には極力近づかないようにして
大人になりました。

じっさい
学生時代から築いてきたわたしのぶきっちょ伝説は
かなりのもの。

中学時代にスモッグを縫ったときは
襟ぐりを折り返すために首もとに入れたピンキングばさみで
肩の布まで切ってしまい
ぱっくり穴が開きました。

高校時代にブラウスを縫ったときは、
完成してから背中のタッグが表裏逆になってることが発覚。
だいいち、ミシンを上手く扱えなくて
なんども居残りだったのが辛かった……
縫ってる時間よりほどいてる時間のほうが長かったですもん(涙)

そういや
半襟をじゅばんに縫い付けてたら
はいてたスカートも一緒に縫ってしまったことも
ありましたね……(これは最近の話)

あの頃のわたしよ
何故、作業のときに注意しないのか。
どうして、一工程ずつキチンと確認しないのか。
我ながら情けないです(涙)


しかし、不思議なもので
そんなわたしでも
楽しめる手芸がちゃんとあるのでした。
それが編み物とクロスステッチです。

編み物は、母方の祖母が達人だったらしく
どうもそのDNAがうっすーく
わたしにも流れている模様です。
なので簡単なものなら、なんとか形にできる感じ。

クロスステッチも刺繍のなかでは簡単な技法なので
わたしみたいなぶきっちょでも楽しめるのでしょう。
長らくご無沙汰だったのですが
数年前フランス旅行で海外のステキな作品に出会って
クロスステッチ熱が再燃し
以来、ずーっとはまっています。

ただ、フレームに入れて飾る作品ばかりだと
家中フレームになっちゃいそうで…
ドイリーにしたり、ポーチにしたり
刺繍を生活に取り入られるようになりたいなぁ……
と、だんだん思うようになってきました。

けれど…縫い物が苦手なので
お仕立てが出来ない。
どう作ればいいのか、皆目見当もつかない。

ちょうどその頃デンマークのクロスステッチである
「フレメ」と出合い
愛らしいデザインや
花糸と呼ばれる草木染めの刺繍糸に
すっかり魅せられてしまっていたのもあって
思い切って去年から
北欧刺繍のお教室に通い始めたのでした。

このお教室が、もの凄い達人がたくさんいらっしゃって
すごいのなんの。
皆さん素晴らしくステキで手のこんだ作品を
もの凄いスピードでお作りになります。
もう「ステッチの虎の穴」と呼んでもいいくらい。

HPに素晴らしい作品もアップされています。
http://skaneclub.exblog.jp/

ときどき、あまりのレベルの違いに
気が遠~くなりますが(笑)
ステキな作品に触れられて
ドキドキわくわく
すっごく楽しいです。

わたしもぶきっちょなりに
少しずつ、マイペースに
技術を身につけていきたいです。


さて。
前置きが長くなりましたが
長いあいだ手元で温めていて作品を
やーーーっと、お仕立て完成させました。
うれし~。

先生は心のなかで
「何ヶ月かかっとんじゃい」
と思ってるハズだ(笑)

img20090525.jpg


クローバーの刺繍は
クロスステッチではなくサテンステッチです。
両ヘムかがりで仕立てました。


それからこちらは
今までに教わったことを復習して
自分なりに作ってみたピンクッションです。

いつもお世話になっている
体操のN先生へのプレゼント。
フレメのE.HANSENさんのデザインを引用しました。

img20090525_1.jpg



形がちょっとイビツでお恥ずかしい……
でも、ぶきっちょ伝説の女が
手作り小物を誰かにプレゼントしようと
思えるようになっただけでも
大進歩だなあ、と自分を慰めてます。

後ろはN先生のイニシャル。
こちらは自分で考えたんですが
上の白地が多過ぎますね。
もう少し縦長のデザインにするべきでした。

img20090525_2.jpg


何はともあれ、完成して嬉しい~。