紅葉といえば
夜のライトアップも魅力ですよね。

嵐山で紅葉の喧噪を楽しんだ後は
しっとり静かな紅葉を満喫するため
京都駅に置いていた車に乗り込み
一路、滋賀県の安土にある
教林坊というお寺へ向いました。

友達が住職をしているのもあるのですが
わたしはここのお寺の大ファン。
何より紅葉は、本当に素晴らしくて
毎年訪れています。
http://www.d1.dion.ne.jp/~marche/kyourinbou/

苔に覆われた庭園は
紅葉の絨毯になっていて
しみじみとした美しさでした。

img20091130.jpg


うーん、この写真では
なかなか良さが伝わりませんねえ……。
夜景の写真は難しいです。

お寺の方によれば、今朝から急に散り始めたそう。
木々と落ち葉の両方が楽しめる
良いタイミングでした。

紅に染まる庭園は
境内を散策しながらも楽しめるし
暖かいお部屋の中で
お抹茶をいただきながら眺めることもできます。

しんしんと冷え込む晩秋の夜
しっとりと紅に染まった庭園を
ぼーっと眺めていると
何ともいえない心持ちになります。

わたしたちが生きているこの世界は
ふだんは気付かないけれど
実は奇蹟のような美しさに満ちていて
今日このときに
偶然それに出会えてしまえたような…。

ありがたいなあ
うれしいなあ
という、感謝と感動に満ちた喜びといいますか。

静かなお寺さんで見るから
よけいそうした心境になるのかも知れませんね。

最近はメジャーになってきたとはいえ
京都のお寺に比べたら
やはりのんびりした雰囲気があって
ゆったり紅葉に浸れるのが良いのでしょう。

それに、訪れたお客さんたちが
皆とても静かに景色に浸っていて
小声で会話しているのもあると思います。
何となくそんな気持ちになってしまうのですね。

一緒に行ったゲストも
あまりの素晴らしさに感動して
帰りの車でも
うっとりため息をついてました(笑)

一緒に行った人は必ずファンになる教林坊。
白州正子さんの『かくれ里』という本の中にも登場するのですが
本のタイトルそのままのお寺です。

電車で行く場合は
JR安土駅からタクシー利用となり
(帰りはお寺がタクシーを呼んで下さいます)
少々不便ではありますが
お寺好き、紅葉好きの方にはおすすめです~。