奥さん、もう読みました?
村上春樹の新刊。

発売日の騒ぎ、初版部数の多さなど
何だか祭みたいになってましたねー。

発売日の翌日に偶然京都駅の三省堂に行ったら
春樹先生の新作は平台に2冊だけ残ってて
「明日も少しだけ入荷しますが
 後は未定です」
といった感じのポップがありました。
スゴイ!! ホントに売れてるんだー。
とびっくり。

前日の騒ぎやらポップやらに流されて
思わず買いそうになりましたが
「いやいやいやいや、そんな大ファンだったかオレ?」
と、冷静になったしだい。

そして本来の目的だったコッチを買って帰ってきました。

4-26ムラカミハルキ

結局、村上春樹……(…何かに負けた気がする……)

別に英語を勉強したかったわけではなく
世界中で愛読されるハルキ文学の秘密が分かるかな?
と興味を持ったんです。

ラジオ講座をリアルタイムに聞くのは難しいのですが
放送後1週間だけwebサイトで聞くことができるので
パソコンで聞いています。

大学の先生とアメリカ人の研究者が
とても楽しそうに村上春樹の短編を
日本文と英文とを比較しながら読んでいきます。

「ここのところの表現はずいぶん大げさに思いますが
 アメリカ人からするとどうですか?」
「アメリカ人から見ても大げさですね」
みたいな会話に笑ってしまいました。

そうか〜春樹先生の特徴でもあり
作品にユーモアを与えてもいるあの表現って
アメリカ人から見ても大げさなんだなあ……。

村上文学はアメリカ文学っぽいと思ってたけど
アメリカ人からしたらやはりとても
日本の文化を感じる文章なんだそう。

たとえ主人公がトーストとコーヒーの朝ご飯を食べてたとしても
日本が舞台の小説で
日本にある家のなかでスリッパ履いて食べているんだから
やっぱり日本人の風俗として描かれているんですねえ。

それどころか
「村上春樹の文章にはモノノアワレがある」
と言ってるロシア人の専門家さえいるらしい。
やっぱり春樹先生も日本人だから
日本人の精神性に寄って立っているんですねえ。

よく考えたら
当たり前なんだけど
日本人からしたら意外な発見で
面白いなあ…と思いました。

新作買わず、こっち買って正解だったカモ。
熱狂的なファンでもないわたしは
過去作のほうを先にしっかり読むことにします。