日曜はとある木彫作家さんを取材してきました。
小学校の教科書にも載ったことのある
注目株の作家さん、27歳の男性です。
作品もご本人もとても魅力的で
芸術家らしいお話の数々にすっかり魅了されてしまいました。

しかもわたしが一昨年と去年にミッチリ取材していた
大学の卒業生で
ゼミの先生はわたしが去年取材した方でした(!)
大学のお話でも盛り上がってしまいました。

ご縁に感謝。

作品はなかなか高価で(それだけ評価されてはるのです)
簡単には買えませんが
いつか心の底から惚れた作品と出会ってしまったら
手に入れてしまうかも知れない……
その日のためにヘソクリを積み立てしとこう(笑)
とにもかくにも
応援していきたくなる作家さんでした。

最近仕事をしている雑誌の編集者さんは
わたしがモノづくりをする人と特別響き合うことを
よく見抜いていらして
そういう取材をふってくださいます。
幸せです。ありがたいなあ……。
よい文章で、ちゃんと期待に応えてゆきたい。

いまさっき先週悩みぬいた陶芸家さんに関する原稿のゲラがあがってきましたが
けっこう良い感じで書けていると思いました(←自画自賛)
読んでて自分で胸が熱くなりました(笑)
こういうときは、だいたい読者の評判も良いです。
やっぱり想いは文章に出ますね。

いろんな作家さんや職人さんと会って
その人たちのことを書けば書くほど
それはすべて私自身の「書くこと」に
ブーメランのようにかえってきます。

仕事とは、創作とは、使命とは。
色んなことがぐるぐると頭に渦巻くし
全部とても大事なことだけど
すべて超越できるといいな、とも思う。

決して飾らず、誠実に。思いきりの愛をこめて。
「書きたい」というシンプルな欲求にしたがって
自由にのびのびと、好きなように書いていくのが理想です。
なかなか難しいけれど
わたしの場合は、それが一番いい結果につながるように思います。


いとへんuniverseでも
少しずつ書く準備を始めています。
先々週も仲間である絣職人・いくちゃんの家で
作業を見学してきました。


6いくちゃんち


古い町家で絹糸を手繰るいくちゃんの姿は
満ち足りた幸せな風景で
とても羨ましく思いました。
幼い頃住んでいた家
機織りをしていた叔母の姿
いろんなことが甦りました。

これからボチボチ仕事の合間を縫って通うつもりです。
うれしいな〜。

西陣絣のこと
そして絣職人として生きると決めた彼女のことを
少しずつ、深く深く、知っていこうと思います。