smileys〜京都と宇治と〜

namiusaです。 ライターをしています。 京都のこと、手作りしたもの、読んだ本… 日々のつれづれを記しています。

花とみどり

秋色アジサイ

進捗が鬼ほど遅れている書籍の原稿を抱えたまま
取材ウイークに突入しました。

帰ってから仕事を……と毎日思いますが
取材から帰ると疲労困憊で、ダウン。
追いつめられてる書籍の仕事は何もできないまま
一文字も進みません(涙)

しかも、ここ一週間くらいやたら眠いのです。
原稿を書いてても寝落ちするし
推敲してても途中で意識が遠のく。
気分を変えてカフェで構成を考えてても眠くなって
まったく頭が働きません。

わたしは感覚的に文章を書く右脳タイプなので 
書いていてノッてくると
自分が意識の塊になって
感じたことや思いが自然に言葉になってあふれてきます。
書いている文章のなかに自分がまるごと埋没して 
身体と心が一体になって作業する感じ。
なので、まあ書きながら気が遠くなることはわからんでもない。

が、しかし、推敲のときは
他人の目で、客観的に冷静に読んで直していくので
かなり頭がクリアな状態です。
このときに途中で眠くなる、なんてことはかつてありませんでした。

オソロシイ……ショックだ……
もっとできる子やと思ってたのに……(涙)
年齢的に体力が落ちて、集中力も頭の回転も衰えているのを
しみじみ実感しております。

しかしよくよく考えてみたら
わたしは未知の世界に挑戦しているのです。

いつもの雑誌原稿だと1本が600〜2000字程度のところ
今書いてるのは6000〜12000字。

結局、わたしは長いライター人生のなかで
小説でいうと短編の訓練しかしてこなかった。
そういうことなんだなあ……としみじみしております。
つまり人生ではじめて長編を書くことに挑戦させてもらっているわけで、実はとてもありがたい話なのです。

村上春樹は長編を書くためにマラソンをしているということだけど
ものすごく頷けるなあ……と実感しています。
『1Q84
とか、分厚いうえに3巻分ですものねえ……
いったい何ページ書いてるんだろ。

長編は毎日コツコツと同じテンションで最髙のパフォーマンスを出し続ける必要がある。きっと、アスリート並みのトレーニングがいるのだろうなあ。

わたしみたいに毎日毎日振り絞るように全力疾走してたら
そりゃ途中で息切れするわなーーー
と猛反省。
仕事のために生活を変えていかねばならんなあ…と
実感しているところです。

長年やってても、挑戦することってたくさんあるなあ。
最初できなかったことも、数年たったらできるようになっているので
この困難を超えて続けていけば、わたしもいつか長編を書けるヒトになるだろう。
いやむしろ、書けるヒトになりたいし、なるための第一歩なんだと思います。

しかしストレスがたまりすぎて
鼻の横に巨大な吹き出物までできてしまいました。
2つ並んでいるので、めちゃめちゃ巨大
真っ赤に晴れてジンジンしています。
こんなオバはんで吹き出物つくってるヒトおらんし……(涙)
ううううう。
かなりボロボロです。

そんななか一昨日は家から片道2時間半かけて
ドライとプリザーブドフラワーをつくっている会社に取材に行ってきました。
最後に材料となるアジサイの畑に連れていってもらい
一輪いただいてしまいました。
6月に咲いたものを、今まで熟成させた秋色アジサイです。

IMG_0495


昨日の深夜にはカメラマンさんから
お花だらけの写真があがってきました。
これからこの素敵な写真で見開きページをレイアウトをして
原稿を書いて入稿します。
どの写真をどんなふうに配置しようかなー
どんな文章で紹介しようかなーー
ふふふー。
(ちょっとテンションあがってきました)

書籍のことがあるので
スケジュールがきつくて精神的には圧迫されますが
アジサイと取材の写真で元気になりました。
そして、考えてみれば幸せな悩みだよなぁ……としみじみ。

書籍は陶芸関係のことだし 
雑誌は植物や京都のことだし個人活動では西陣織や染織のことを書いています。一般企業の仕事もあるものの、仕事の中心が好きな分野に収斂されつつあります。
いい感じだ〜〜
このままこの路線で突っ走ろう!

 

夏がはじまりました

この3連休もミッチリ仕事で、またまた宇治通い。
少し早めについたので宇治橋から上流を眺めました。
んー。暑いけど風があっていい感じ。
雲ひとつない青空でした。

20夏空

帰り道は駅から家まで、夏の花をチェック。
暑いけど、夏は夏できれいなものがたくさんあるんだなあ……
と気づきました。

20夏花2

20夏花1

夏花3

さて引き続き夜も仕事です。


今月をさいごに、7年間通った料理教室を辞めました。

ここ2年くらい仕事が忙しくなってしまい
ただでさえ休みがちだったのですが
仕事はもちろん
西陣織の職人さんたちとの活動も盛んになってきて
いよいよ通うのが難しくなってしまいました。

もろもろ落ち着くまで長期でお休みをいただこうかとも迷ったのですが
今抱えてる仕事や活動のすべてが一息つくのはどう考えても来年の春。
その頃には今度は顎の手術もありそうです。

とても残念で悲しかったけれど
これ以上先生にご迷惑かけるのも心苦しいので
思い切ってあきらめることにしました。

「また来れるときがあったら電話していらっしゃい」
と優しく言っていただきました(涙)

いつか先生にまたお会いできますように。
やるべきことをすべて達成して
色んなことの道筋ができたら
また復帰できるといいなあ……。

そうなれるように、とにかく目の前のことをやりきろうと思います。


美に耽る その3

焼きものを拝見し、織物について勉強したあとは
宇治の「ナナクモ」さんで開催されている上映会へ。

朽木村で30年にわたってフィールドワークされていた
丸谷先生のドキュメンタリー映像を拝見し
お話を伺ってきました。

昔の山村の暮らしと
とても示唆にとんだお話に
いろいろ考えさせられるものがありました。

一番印象的だったのは
村の人たちとの対話を続けていくうちに
「狐や狸に化かされてしまった」
「トチノキの声が聞こえた」
という話がでなくなった時期が共通している
ということ。

それは昭和40年頃なのだそうです。
日本は東京オリンピックから、大阪万博にかけての10年で
大きく姿を変えてしまったのだろう、ということでした。

そしてわたしたちは
便利と快適さと引き換えに、自然と対話する能力を失ってしまった。

以前別の方に
「樹木が目覚める声を聞いたことがある?」
と問われたことがあります。
夜眠りについていた樹木は、夜明けとともに目覚めるのだそうで、そのとき一気にお水を吸い上げるので音がするのだそうです。
そのお話を伺ったとき
「自然と共生できていないのは人間だけだ」
とおっしゃっていたことが印象的でした。

こういうのを信じる、信じないは人それぞれですが
実は、わたしは、一度ならず街路にある銀杏の木に優しくしてもらったことがあるのです。
ただの偶然だったかもしれない。
少女めいたわたしの感受性が勝手にキャッチした絵空事かも知れない。
なのであまり人に話しすることは無いのですが
でも……実感として「本当に優しく慰めてもらった」という印象なんですよね。

なので先生が
「昔の村人のお話では、トチノキは人々に『美味しい実をたくさんあげよう』と語ったそうです」
とおっしゃったのがとても腑に落ちました。

ホントは言葉じゃないんだけろうけど、きっと。
樹木と人々の思いが通じ合った一瞬があったんだろうな…
そんな風に思います。

ナナクモさんは、写真家の森さんのお店。
森さんが自主制作している
『Japan graph』(日本各地の魅力を掘り起こした素敵なグラフ誌)や
日本各地の素敵なやきものなどを販売するほか
アーティストの展覧会やイベントなどを開催されています。

友人たちと手直しした古い家屋がとても素敵で
どこをとってもフォトジェニック。
さすが写真家さんだなあ…と思います。
何度も伺っていますが、行けば行くほど好きになります。

この日は森さんが笠置の山で見つけて来た
八重のガクアジサイがとても美しかった。
花器と後ろの土壁が、本当にマッチして絵になっていました。

27ナナクモアジサイ

ああ…こんなふうな場所で
毎日こんな美しい物を眺めながら
物書きをして暮らしてゆきたいな……

と思いました。

まだまだ先は遠い。
書きたいもの、やりたいもの、やるべきことが山積みで
とうてい余裕はないけれど
いつか、こういう秘密基地を
わたしもゲットしたいものです。

アジサイが好き

今年は梅雨らしい梅雨ですね。
紫陽花も嬉しそうです。

 21紫陽花2

21紫陽花1

ガクアジサイとふつうのアジサイ。
小さな頃から大好きで
「どっちが好きかなあ……」
といつも必死に考えて、結局
「どっちも好きだ!」
と思います。
これを毎年繰り返しております。
うん、どっちも好きだ。

それにしても、本当にきれいな色……
ずっと見ていたいなあ。

お花とおしゃべり

一昨日はJRと地下鉄と市バスを乗り継いで
京都の北にあるお花屋さんを訪ねてきました。

お世話になっている方の個展にお花を贈るためです。

山野草を中心にされているお店で
ウェブサイトを見るだけで充分素敵なのは分かっていたのですが
やはり実際に自分の目で見て、いろいろ相談したくて訪れました。

ずっと座っていたいくらい、素敵なお店でした……!

店頭で切り花も売っていたので
少し分けてもらって帰ってきました。

24お花

山野草を上手に活けるのは難しいですね。

お花を買ったあとは、友人のナホさんとデートしました。
美味しい物を食べながら、おしゃべり三昧。

根っこの価値観が同じ友人というのは本当にありがたい。
何を話してもストレスがなく、元気と勇気をいただけます。

ナホさん、いつもありがとう〜!


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